【アングル架台の製作】仕上げ

こんにちはakioです。

 

溶接が終わったら歪みを取っていきます。

やり方は枠を作った時と同じで、表面を溶接後に裏側も溶棒を使って少しだけ盛り気味に溶接します。そしてその部分を叩いて伸ばして対角と反りを直します。

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これを全ての角で行い対角や反りを直したら仕上げていきます。

ディスクグラインダに砥石、ペーパーディスクと取り付けて仕上げます。これは枠を作った時と全く同じです。そしてここから少し違います。先ず外側の角に全てC面を取ります。枠の時に取らなかったのはC面を通しで取りたかったからです。

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この部分の線が一本通っていると見栄えが全然違います。それと角の溶接が溶けすぎてダレでしまったり平面の繋ぎ部分が段になってしまったりしていると見栄えは悪くなってしまうので気を付けておきたいです。

仕上げが終わったら完成です。弊社ではこの後通常は酸洗いします。酸洗いとは強酸の液体の中に製品をどぶ漬けして、製品の表面を綺麗にする事です。酸洗いすると表面が全体的に梨地の様になり光沢がなくなります。しかしペーパーディスクなどで磨いた所は少し光ってしまいます。

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その辺をもう少し目立たない様に綺麗にしたい場合はその部分に少しブラストをあてます。ブラストとはショットブラストの事で私が使用するのはサンドブラストというものです。これは砂状の研磨材を高圧のエアで吹き付けて製品を研磨するやり方です。


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ブラストをあてると曇るので目立たなくなります。でもやり過ぎると色が変わってしまうので加減にコツがあります。又オービットサンダーでバイブレーション目にしても良いと思います。

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酸洗いすると溶接した所と他の所では少し色が変わってしまいます。おそらく溶接によって材質が熱の影響を受けてしまうからでしょう。

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これが気になる場合は後処理するか、酸洗いせずに全体にブラストするかなどします。

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これでアングル架台は完成です。

それでは次回よろしくお願いいたします。