【アングル架台の製作】仮付け溶接

こんにちはakioです。

 

切り欠きが終了したアングル材をTIG溶接で仮付けしていきます。

私が製作する時には先ず水平が必要な、物が乗っかる面を枠にします。

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ステンレスは仮付けの時点では少しだけ大きくなる様に作ります。アングル材の大きさや厚みで変化しますが一辺の長さで+1mmいかない位長めに作ります。これは材料を切る時や切り欠く時から考慮して置かなければいけません。

又、対角の寸法も重要で左右両方の対角が同じ寸法なら、その枠は直角が出ています。

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但し、台形でも同じ寸法になってしまうので、向かい合う辺の長さが同じ事を確認して下さい。

対角寸法は溶接後でも直すことができるので目安程度で良いですが、一辺の長さは後からでは直せないので正確に合わせます。

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寸法を確認したら、先ずは上面2ヶ所、縦面1ヶ所ていどTIG溶接で点付します。そして上面の平を確認します。 

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平を確認するにはなるべく薄い直線の板が良いと思います。切り口はレーザー切りが良いです。シャーリングで切った板は切り口がダレて水平が確認しにくいです。水平がズレていたら段の低い方の下側に薄い板を敷いて段差が無くなるまで上からハンマーで叩きます。

確認後にTIG溶接で点付けします。なるべく数多く付けた方がよいです。薄い板だと溶接した時に熱の影響で微妙に平がズレて段になってしまいます。

厚い板の場合は影響を受けにくいです。

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次に縦の面の直角を確認して仮付けします。HOTのアングル材は公差が広いので殆どの物が直角はでていません。それは仕方がないのですが、角度が広くても狭くても寸法が出せなくなってしまうので、溶接する部分だけは直角を見た方が良いと思います。

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スコヤは自分好みの大きさの物をレーザーで色々と作ってもらっています。既製品との違いは直角部に穴を開けていない事です。仮付けにはこちらの方が便利です。因みにスコヤとは直角定規の事です。

最後に表面の寸法とひっくり返した裏面の寸法が同じ事を確認して本溶接に入ります。と言っもハジの部分だけです。他の部分は大きくなる事が多いです。

枠のなかにアングルが入る物はこの時点で一緒に仮付けします。仮付けの仕方は枠の部分と同じで平をしっかり確認します。そして枠を少し大きめに使っているので、その分を計算して仮付けします。

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枠の仮付けが終わったら寸法をもう一度確認して、この状態で溶接します。

 

次回は枠をTIGで溶接して歪みを取っていきます。今回はこの辺で終わりたいと思います。