こんにちはakioです。
今回は表面を綺麗に仕上げる時の工程を投稿します。とは言ってもそんなには変わりません。
私が仕上げの厳しい製品の角パイプを切断する時に気をつけている事は角パイプの繋ぎ目を仕上げ面に出さない様に考えて切る事です。
角パイプには繋ぎ目があります。
裏側を見るとわかりやすいです。そして表面にもスジが付いています。
この部分は微妙に凸凹している事が多いです。他の面も膨らんでいたり引っ込んでいたりしていますがそれはハンマーなどで叩けば直ります。が繋ぎ目部分は直りにくいです。
通常なら問題無いレベルですが綺麗に仕上げる場合は避けたいです。
又、鉄の角パイプの場合は必ず見えない所にこの繋ぎ目を持っていく様にしてました。鉄の場合はほぼ塗装ですが塗装しても繋ぎ目のスジが浮き上がって見えてしまいます。
これは私が勝手にやっているのではなくお客様からのご要望でした。
とは言っても最近では、かなり角パイプも良くなっています。昔は繋ぎ目部分の溶接が裏側にはみ出ていて、良くヒゲと呼ばれていました。穴を開ける時には注意が必要で穴が繋ぎ目の部分に掛かってしまうとヒゲが悪さをしてドリルが折れてしまう事もあったので、穴を開ける面も繋ぎ目のある面を避けていました。
材料の質もどんどん良くなっています。常に良い物を作ろうと努力しているのでしょう。見習わなければいけませんね。
角パイプの繋ぎ目を裏に持っていくのは90°切りなら、溶接する時に考えれば出来ます。又両側45°切りも同じです。問題なのは片側が90°で反対側が45°の場合です。
考えて切らないと同じ方向の物ばかりが切れてしまいます。45°に切る時ひっくり返します。
切り終わったらバリが出てない様に表裏面の面取りをします。
そして仕上げ面だけはなるべく平らになって欲しいので、裏表からハンマーで叩いて平らにしていきます。
内側を叩くときはフラットバーなどを使用するとやり易いです。
表面を叩く場合は慎重に打跡が残っては意味がありませんので。
次に溶接していきます。先ずは仮付けです。
仕上げ面は繋ぎ目が平らになる様に慎重に見ていきます。
その時にはいつも薄いフラットバーを当てて確認しています。これは近所の仲の良い会社のレーザー切断機で切ってもらった板です。厚みは0.5mm位だと思います。そして切り口は直角になる様にレーザーのクリーンカットです。シャーリングだとダレてしまいます。フラットバーは短か手で平らを確認しますが長手でも確認して広い範囲でも見ます。
最後に指先でなぞってみます。その時、段がある様な違和感があったら、もう一度直して確認します。指の感覚はかなり正確です。スケールなどを当ててOKでも必ず指当ててます。
仮付けはなるべく多い方が良いと思います。溶接すると結構引っ張られて段になってしまいます。
次回は溶接、仕上げを投稿していきます。
ありがとうございました。